今日も一日あっという間

あっという間に過ぎていく一日のできごとを書いていきます

まだ10日あるけど

お題「今年の一冊」

 

私は「図書館に行く予定日の前に読み終えてしまった」というミスがない限り、基本的に毎日本を読んでいる。
といっても1日あたりで取れる読書時間は短いので、冊数にするとそれほどでもないのだけど・・・(´Д`;)
そんな状態なので、今年もまだ10日あまり残っている今、「今年の一冊」を選んでしまうのはちょっと早いかなという気もするんだけど、今のところの暫定一位は金城一紀さんの「映画篇」かな。
実は今年初めて知った作家さんで、これまで著書は一冊も読んだことがなかった。
ただ、某サイトのレビューを見て、かなり評価が良かったので面白そうだなと思って読んでみたんだよね。
私は普段ミステリばっかり読んでいるので、映画を中心としたヒューマンストーリーの短編集である映画篇はいつもとジャンルが違うのだけど。
でも読み始めたらあっと言う間に引き込まれ、この人の別の著作も読んでみたいと思うようになった。
短編集なので物語はいろいろ入っていたんだけど、どれも心に残るようなお話ばかり。
中には学生や子供が主人公のものもあるんだけど、いずれの話も全体的にノスタルジックというか、切ないというか、そういう雰囲気がにじみ出ていて、大人の物語だなと思う。
中でも一番最初の「太陽がいっぱい」はインパクトが強くて・・・。
最初に読んだ時は、実は話の本当の意味がわかっていなくて、あれ?と首をかしげたのだけど、後日真の意味を知ったとき、ガツンと衝撃を受けた。
あまりのせつなさ、やるせなさ・・・。でも後味は悪くなくて、ただただ心に残る。そんな作品。
うちでは収納の関係上、本は図書館から借りてくるのが主なのだけど、この本だけは手に入れて手元に置いておきたいと思った。