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図書カードを無断掲載

ノーベル文学賞の候補として毎年話題になるほど有名な作家・村上春樹さんが高校在学中に図書室で借りた本の書名を神戸新聞が公表した件について、日本図書館協会が「プライバシーの侵害にあたる」とコメントしたのだそう。
問題となったのは、10月5日付の神戸新聞の夕刊に掲載された記事。
村上さんが通っていた兵庫県立神戸高校の元教諭が、廃棄される予定だった図書室の蔵書を整理していたところ、村上さんの名前が書かれた帯出者カードを発見したという内容で、記事には村上さんとその他2人の生徒の氏名、学級、貸出日などが読み取れるカードの写真まで掲載されていたのだそう。
さらに電子版では10人以上の氏名がわかる3枚のカードの写真も公開されていたらしい。
ちなみに当の村上さんには承諾をとっておらず、要するに無断掲載。
図書館の自由に関する宣言」では、令状を確認した場合などを除いて貸し出しや入退館の記録を外部に漏らしてはいけないと定められていて、今回はこの宣言に違反する行為になるみたい。
まあ現時点で村上さん自身がプライバシーの侵害で神戸新聞を訴えるとか、そういう話は出ていないみたいだけど、自分の知らないところで過去の帯出者カードが公の場にさらされていると知ったら、たとえ後ろ暗いことがなくても嫌な気分になるよねえ。
それにしても帯出者カードなんて懐かしいなあ。
私が学校にいた頃は「図書カード」って言っていたけど、今みたいにコンピューターで管理するんじゃなく、カードに名前を書いてカウンターに提出するんだよね。
なのでカードを見ると以前誰がこの本を借りたのかわかるようになっているんだけど、今なら考えられないことだよね(笑)
でも図書カードに書いてある名前がきっかけで少年と少女が出会う「耳をすませば」は名作だと思う。ああいう出会いのきっかけは今は失われてしまったけどね。