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今日も一日あっという間

あっという間に過ぎていく一日のできごとを書いていきます

あのとき知らなかったこと

迷子の犬や猫のポスターは割とあちこちで見かけるけど、尋ね人のチラシっていうのはほとんどないと思う。
ただ、これまで数回くらいは見たことがあって、一度目はどこかの店舗の掲示板。
そして二度目は確か落とした財布を届けに行った交番の中でだったと思う。
どちらも高齢者の尋ね人で、ああおそらく徘徊して、そこから行方不明になってしまったんだろうな・・・と思った。
私が初めて「徘徊」という言葉を身近に感じたのは高校生くらいの頃。
そのときは家族でどこかに出かけた帰りで、とある田舎道を車で走行していたのだけど、ふと前方の道に白髪のおばあさんの姿が見えた。
すると隣に座っていた母が「あれ○○さんじゃない?」とひと言。
走行していたのが近所だったので、どうやら顔見知りの人だったらしい。
一見すると田んぼ道を散歩・・・しているように見えるのだけど、きっと母や父は不審に思うところがあったんだろう。
普通なら顔見知りがいたところでわざわざ車を止めてまであいさつすることはないのだけど、そのときはおばあさんの脇に車を寄せて止め、声をかけた。
最初はあいさつだけだったのだけど、母が「よかったら家まで送りますよ」と申し出たら、その人はすぐに車に乗ってきた。
父と母はその人の自宅を知っていたので、その後車で送り届けたのだけど、そこから今度こそ自分の家に戻る途中、母が「きっと迷子になっていたんだね。だからうちの車にすぐ乗ったんだと思う」と言っていた。
確かに高齢ではあったけど、大人が迷子・・・?とかなり違和感を感じたのだけど、今思えば、あれが「徘徊」の一歩だったんだろうなあ。
その後、その人の話題を親から聞くことはなかったので、どうなったのか知らないのだけど・・・。
もし母や父が手をさしのべていなかったら、おうちの人はあちこち探して大変だったのかな、と思うと何だかちょっと怖い気がしたのを今でも覚えている。